月明かりの向こうに



月明かりの向こうに

街灯にこぼれる 石畳の影
ふたり並べば 足音だけ響く
あなたの横顔 風がそっと撫でて
どうしてだろう 言葉が見つからない

変わらないはずの 距離なのに
まぶたの奥で あなたばかり揺れる

月明かりの向こうに あなたの笑顔滲んで
胸の鼓動が 魔法のように跳ねるの
まだ知らない痛みを 優しさと呼んでみる
ねぇ これが恋ならば 胸に抱きしめるだけ

小さな手を引いて 迷子になりかけた日
当たり前みたいに 守ってくれたぬくもり
触れそうで触れない 距離が胸を締め付け
幼い記憶とは違う 願いが膨らんでく

名前を呼ばれるたび 息が止まりそうになる
こんな気持ちを あなたは知っているの?

月明かりの向こうに 微笑むあなたを追いかけ
伸ばした指がそっと 未来を撫でるようで
この願いがいつかは 翼に変わる日が来たら
ねぇ あなたの隣で 初めて恋を感じている

冷たい風が 頬を撫でていくたび
こらえきれずに あなたの名を呼びそうになる
静まり返った夜空に 想いだけがこぼれてく

月明かりの向こうに 揺れるあなたの背中
届かない距離に 胸がそっと痛むけれど
言葉にならない想いを 夜風に預けてみる
ひとり抱きしめる胸に 月の光が優しく触れる